『長靴をはいた猫』(河出文庫版・澁澤龍彦訳)

表題作は有名な童話なのでおいておくとして、気になったのは『捲き毛のリケ』。
これって本当にこんな話なのでしょうか?

醜くて天才のリケと美しくて馬鹿なお姫さまが結ばれて幸せになるのはいいんですが、売れ残った妹、〝醜くて頭のいいもう一人のお姫さま〟が明らかに不幸になっているんですが。
別に姉に意地悪をしたわけでもないのに、〝みっともないお猿さんのように〟なんて表現されて、さんざんな扱いです。  この童話の本当の教訓は、誰かが幸せになると、誰かが不幸になるということなのか……。
(2005/10/29)

長靴をはいた猫 (河出文庫)
長靴をはいた猫 (河出文庫)

投稿者: shirone_koma

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