『渦動破壊者』 E・E・スミス

超有名古典SF『レンズマン』シリーズの外伝ですが、私は本編よりこっちの方が好みかも。

宇宙時代の新種の災害「原子渦動」(地表に裸の原子炉が生まれるような状態)を破壊・滅消することのできる唯一の人物、核物理学者ニール・クラウドと、その仲間たちの活躍を描いた連作短編です。

ひとりでなんでもできちゃうレンズマンとは違って、“ストーム”クラウドは超演算能力以外の力が限定されているので、彼を支えるクセのある仲間たちの魅力が際立っています。ディレイニー『ノヴァ』と似ていて、純粋な戦士より文化人っぽい仲間が多いのも良い感じ。

仲間の一人、猫型異星人ヴェギアの娘ヴェスタがもうホントに可愛すぎてダメです。50以上の言語を操る知性と、強気で血気盛んな性格に、若さからくるウカツなドジっ子属性と、たまに見せるゴロニャンとした甘えの仕草があいまって絶品の猫娘に仕上がっています。

さて、この作品の最大の不満は、後半部でクラウドが新恋人のジョーンを作っちゃうところ。クラウドは原子渦動事故で失った妻子の復讐に冷たく燃えている感じがカッコよかったのに!
スペオペ的にはヒーローのラブロマンスがないと物足りないのかもしれませんが、私の中ではジョーンはいらない子、、、

渦動破壊者 レンズマン・シリーズ
渦動破壊者 レンズマン・シリーズ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA