『小鼠、ニューヨークを侵略』  レナード・ウイバーリー

北アルプスの小国グランド・フェンウィック大公国が外貨獲得を目的に、冷戦下のアメリカに宣戦布告するというユーモア小説。
本来、宣戦布告は外交上のポーズでしかなかったはずなのに、大公国は意外な戦利品を獲てしまい……?

9.11以降の今日の世界情勢から見ると、この作品で示されている世界紛争解決策に甘さを感じたりもしますが、内容自体は冷戦下の世界情勢に対する皮肉に富んでいて愉しいです。

特に私は本作中の重要イベントである『米東部沿岸・大防空演習』の描写に心躍らされました。この壮大なアイデアだけで一つの長編が書けるんじゃないかと思うくらい面白い。

ソ連の外務人民委員と英国の外務大臣がバーで酌み交わすシーンなんかも好き。

 

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