英国旅行レポート ( 4 ) |
≪2011/05/04≫
いよいよ博物館の内部に入ります。
西館(古代西欧のスペース)の入り口を入ってすぐの所にあるのが、超有名なロゼッタ・ストーン。
人気の展示物だけあって、人がごったがえしていました。
ちゃんと上からヒエログリフ・民衆文字・ギリシャ文字が書いてあるのが確認できます。
歴史教科書の写真から想像していた印象より、かなり大きいものでした。石というより岩というか。
どうでもいいんですが、大英博物館の土産物コーナーでは
PC学習ソフトの『ロゼッタストーン』が大量に積み上げてありました。
名前が同じだからとりあえず売る、という感覚が俗っぽいというか、
大英博物館といえども日本の土産物屋と同じだなーとしみじみ感じました。
古代エジプト王国の展示品スペース。
子供に人気?のようだったラメセス2世の像。紀元前13世紀ごろのファラオ。
写真で見るとイマイチ分からないのですが、めちゃくちゃデカイです。
肩のところに大人が座れるくらい。
テーマパークのアトラクションっぽいから子供受けするんですかね。
古代エジプトは動物神の像がやっぱり多いですね。
これはセクメトの像。ライオンの頭を持った戦の女神です(メガテンだとLV36:地母神)。
現在のネコミミ娘のものすごく遠い先祖?かもしれません。
神様だけではなくて普通の猫の像もありました。
『ゲイヤー・アンダーソンの猫』。
エジプト末期王朝の猫信仰を示す像だそうです。
約2600年前、紀元前600年頃に、
こんな写実的で動きだしそうな猫の像が作られていたとは驚きですが、
すでに古代ギリシャ諸都市が繁栄していた頃だと考えると、時期的には不思議じゃないのですかね。
この猫ピアスをしているのですが、
当時は実際に猫にこんな飾りをつけたりすることがあったのでしょうか。猫にとっては迷惑かも。
続いて、車輪と鉄器の文明アッシリアのスペース。
一見してカッコイイ!と思ったのがこのレリーフ。
紀元前8世紀のNinurutaの聖堂にあったもの。
海外の3DダンジョンRPGあたりに出てきそう感じです。
実際はゲームの方がこういうレリーフを真似てファンタジー世界をデザインしているんでしょうけど。
レリーフ右で戦っているのはアッシリアの都市Nimrudの神ですが
このドラゴンみたいなモンスターは未だに正体が分かって無いらしい。
由来不明の邪神って、リアルに旧支配者っぽいネタですよね。
よく考えてみると、アッシュールバニパルもアッシリアですし……。
アッシリアの展示スペースはこんな感じで、レリーフが廊下の両側にずらっと並べてあって、
古代遺跡の廊下を実際に歩いているような雰囲気が作られています。上手い見せ方です。
ライオン狩りの図とか、横に何十メートルも何十人もの人物が刻まれていて、
漫画を見ている感覚で狩りの状況を追っていけるので面白いです。
次項はギリシャ・ローマの展示室のレポートになります。
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