『牝猫』 コレット

読んでおきたいと思っていた猫愛小説の代表作。 お坊ちゃんの美男子アランと都会娘カミーユは新婚夫妻。でもアランは自分の飼い猫のサアに首っ丈で、新妻のカミーユは次第に猫に嫉妬し始めます。この構図は谷崎潤一郎の『猫と庄造と二人 […]

『異次元を覗く家』 ウィリアム・ホープ・ホジスン

以前読んだ海洋ホラー『夜の声』の作者の長編です。 アイルランドの荒野に建つ古城の廃墟から見つかった、異常な内容の手記を紹介する、という形式の物語になっています。手記を書いたのはかつてその城を購入し、妹と一緒に隠遁していた […]

『ゾティーク幻妖怪異譚』 クラーク・アシュトン・スミス

星座が形を変えるほどの遠未来、太陽の光は弱まり、海の大半が蒸発し、都市が砂に埋もれゆく終末期の地球で、最後に残った大陸ゾティークを舞台にした一連の短編集です。 ゾティークは未来の地球というより、退行した中世異世界のような […]