ねこみみ作品年表(概略)

年代 ねこみみ関係 ねこみみ周辺
20世紀以前   ≪人と猫との融合・猫の擬人化≫
バステト女神(エジプト)
金華猫(中国)
猫又、化け猫伝説(日本)
シャルル・ペロー『長靴をはいた猫』(1697年)

 

ルイス・ウェインの擬人化猫イラスト
(美術史1890-1910年代)

1933   C・L・ムーア『シャンブロウ』(シャンブロウ)
*確認できるかぎり最も古い猫娘キャラ
1940   DCコミックの『バットマン』に
キャットウーマン初登場
1950年代 日本化け猫映画の全盛期
小道具として猫耳が使用されている。
中村信夫監督『亡霊怪猫屋敷』(1958年)など
街頭紙芝居『猫三味線』
*化け猫物だが、猫娘がヒロイン扱い。作者違いのバージョンが数種類あるらしい。楳図かずおの漫画『黒いねこ面』に影響を与えた?

水木しげる『怪奇猫娘』(1958年)
*日本では最古参の猫娘キャラ

1960年代 化け猫漫画の全盛期
楳図かずお『黒いねこ面』(大奥に化けたクロ、ネコ少女)(1966年)
*エルフ耳風ねこみみ。化け猫。
1963 手塚治虫『リボンの騎士』(猫に変身したヘケート)
*1984年の中田雅喜のコラムにて「少女漫画初の猫耳娘」と言及される。
 
1964 コードウェイナー・スミス『ノーストリリア』(ク・メル)
*ヒロインは赤毛の猫娘。「猫耳SFの元祖」として言及されることが多く、『愛人[AI-REN]』(1999年)や『ねこねこマシン猛レース』(2003年)等に、同名の猫耳キャラクターが登場する。
 
1967   水木しげる『鬼太郎夜話』(寝子)
1968 河出書房『カラーコミックス』創刊号
猫耳コスプレ女性の表紙イラスト
*漫画雑誌に初めて掲載された猫耳
 
1970   藤子・F・不二雄『ドラえもん』
*日本で最も有名な猫キャラ
猫耳の欠如
1971 『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』
*米国の作品。世界初のネコミミアニメ?
 
1973   藤子・F・不二雄『ドラミちゃん』
*ねこみみをリボンで補完している最初の例
1975 手塚治虫『ブラックジャック ネコと庄造と』
(ノラ猫洋子)
《兎耳》
石ノ森章太郎『バニィ・ガール』(バニィ)
*おそらく漫画初の兎耳キャラ

つのだじろう『狐狗狸伝説』
*狐憑き少女のリボンを狐耳のように見せている例

古賀新一『恐怖のオオカミ少女』
*狼耳と狼獣人の中間的作品

1978 大島弓子『綿の国星』(チビ猫) 高橋留美子『うる星やつら』(ラム)
*ツノとねこみみの類似
1979 手塚治虫『二人のショーグン』(ピンクレディー)
*ねこみみというよりエルフ耳

吾妻ひでお『シャン・キャット』(シャン)

*少年週刊誌に連載された初めての猫耳作品
≪兎耳≫
高橋留美子『うる星やつら』(精神アスレチックランドの時計兎)
*以降、高橋は『めぞん一刻』『らんま1/2』等の自作品に頻繁にバニーガールを登場させるようになる。
1980   鳥山明『Dr.スランプ』(ピー助、アラレ)
*ねこみみ帽子

なめ猫ブームが始まる。

1982 竹本泉『ハジメルド物語』(ラー) *ねこしっぽ
  ≪狼耳≫
池野恋『ときめきトゥナイト』(蘭世の母親の椎羅)
*おそらく漫画初の狼耳キャラ
1983

ロリコンブーム(美少女)系列の猫耳出現

谷口敬『フリップ・フロップ』(あやか、さやか)
*付け耳

 
1984 みなみゆうこ『猫の星には帰れない』(田村憂子) 篠原千絵『闇のパープル・アイ』(倫子、麻衣ほか)
*変身豹娘漫画。
1985 遠山光『おてやわらかにぴんく!!』(ぴんく) 高田エミ『ねこ・ねこ幻想曲』(シロ)
*変身猫娘漫画。付け耳をつけることがあった。
1986 真鍋譲治『アウトランダーズ』(バティア) ≪犬耳≫
手塚治虫『火の鳥・太陽編』(マリモ)
1987

清水たかし『勝手にALIVE』(楠久美)

アトラスRPG『デジタルデビル物語 女神転生』
(ネコマタ)

うえだ未知『みらくるミミkun』(ミミkun)
井口ユミ『Sweetらぶらぶ』(らぶらぶ)
*小学館学習雑誌における猫耳ブーム

≪犬耳≫
桜玉吉『しあわせのかたち』(本田べるの)
*おそらく、垂れ犬耳という容姿を持った最初のキャラ。
元ネタは『ドラゴンクエスト2』に登場する、呪いで犬に変身させられていたムーンブルクの王女。
1988   アスキー成人向けRPG『カオスエンジェルス』
(ワーベアー、ワーウルフ他、猫以外の獣耳娘多数)
1989 永野あかね『猫でごめん!』(白石やよい)  
1990 スクウェアRPG『FINAL FANTASY3』(導師) 高田裕三『万能文化猫娘』
*メカ耳(いわゆるマルチ耳)の猫娘

≪兎耳≫
サンライズのロボットアニメ『グランゾート』に登場するラビの二次創作同人誌が多数制作された。

擬似脱衣麻雀ゲーム『まじゃべんちゃー』(まじゃおう-狐耳 びゃっこおう-猫耳 他、獣耳娘多数)
1991-   冨樫義博『幽☆遊☆白書』(妖狐の蔵馬) *狐耳
(暗黒武術会審判の小兎) *猫耳?犬耳?
1993 MEE『はいぱーぽりす』(笹原夏姫) *狐耳の桜も登場
1994

カプコン格ゲー『ヴァンパイア』(フェリシア)

SNK格ゲー『真・侍スピリッツ』(チャムチャム)

≪狐耳≫
あさぎり夕『コンなパニック』(如月まい)
*狐耳娘主役。最初に猫耳と勘違いするシーン有り。
1995   アニメ
『新世紀エヴァンゲリオン』
*猫耳のようなプラグスーツのインターフェース
(パイロットが頭に付けている装置)
1996 CLAMP『カードキャプターさくら』(木之本さくら)
*猫耳コスチューム
≪狐耳≫
キュロット・PCゲーム『Oh! きつねさま』(写乱)
Leaf・PCゲーム『痕』(柏木楓)
アニメ『機動戦艦ナデシコ』(ホシノルリ)
*元は猫耳ではないのに猫耳のイメージを有するキャラのはしり
1997   Leaf・PCゲーム『To Heart』(HMX-12マルチ)
*メカ耳(いわゆるマルチ耳)

≪狐耳≫
メディアワークス『悠久幻想曲』(由羅)

1998 ゲーマーズの情報誌『フロムゲーマーズ』ででじこ初登場
(キャラクター原案・漫画『げまげま』はコゲどんぼ)

メディアワークス『悠久幻想曲2nd Album』
(メロディ・シンクレア)
*ねこみみ+メイド等の萌え要素の掛け合わせが盛んになる
 
1999 有馬啓太郎『月詠』(葉月)  
2000 『なかよし』で『東京ミュウミュウ』連載開始
(まんが原作征海未亜・シナリオ原案吉田玲子)
CLAMP『ちょびっツ』(ちぃ)
*メカ耳(いわゆるちぃ耳)
垂れ猫耳風
2001 介錯『魔法少女猫たると』(たると 他)
*『綿の国星』構造の再構成

高河ゆん『LOVELESS-ラブレス』(青柳立夏 他)
*擬人化・アクセサリー以外の新種?の猫耳表現

≪狼耳≫
バンプレスト/フライト・プラン
『SUMMON NIGHT2』(ユエル)


≪狐耳≫

バンプレスト/フライト・プラン
『SUMMON NIGHT2』(ハサハ)

2002 映画『猫の恩返し』(猫耳ハル)
*原作は柊あおい『バロン 猫の男爵』

『東京ミュウミュウ』アニメ化

 
2003-
2004
宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』(ネ族、ミーナ)
藤野恵美『ねこまた妖怪伝』(ミィ)
*一般向け作家による児童書籍への猫耳の広がり
≪狐耳≫

MMORPG『ラグナロクオンライン』(月夜花/ウォルヤファ)
上海アリス幻樂団『東方妖々夢』(八雲藍)

2004 アニメ『月詠-MOON PHASE-』
*主題歌の『Neko Mimi Mode』が人気に。後年の作品でも、時折この主題歌がパロディにされている(2016年『異世界召喚が多すぎて女神様がぶちギレました』など)
≪狐耳≫

柴村仁『我が家のお稲荷さま。』(空幻)
*電撃ゲーム小説大賞金賞。以降、ライトノベルに獣耳キャラクターが盛んに登場するようになる。

2005 次世代新幹線試験車両FASTECH 360 Sの擬人化
『ファステックたん』
*JR東日本の承諾を得た猫耳キャラ。
先行の鉄道系猫耳キャラとしては東京モノレールのMONOKOなど。
 
2006 Leaf(アクアプラス) コンシューマ版
『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』が十万本以上の販売数を記録。「羽耳」等の獣耳ジャンル全般の普及に影響を与える。
 


納都花丸『蒼海訣戰』
*擬人化・アクセサリー以外の猫耳表現

≪狼耳≫
支倉凍砂『狼と香辛料』(ホロ)
2007

でじこ新デザイン

アサヒペンの障子紙CMに猫耳コスプレ
*「メイド」と同様に、一般視聴者に向けたネタとして使われ始める

第5期
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』(猫娘)


同人ゲーム・東方project
八雲藍(狐耳)-橙(猫耳)のぺアにおいて、
狐耳人気の逆転現象が見られる(1993年『はいぱーぽりす』では主・猫耳-副・狐耳であった)。狐耳勢力の拡大が顕著に。

2008
アニメ『狂乱家族日記』

上海アリス幻樂団『東方地霊殿』(火焔猫燐)
 ≪狼耳≫
アニメ『狼と香辛料』
2009 アニメ『化物語』  
2010 アニメ『あそびにいくヨ!』
アニメ『おまもりひまり』
 


チョーヤ梅酒のCMで猫耳姿の倉科カナ

 
2011 アニメ『猫神やおよろず』
アニメ『DOG DAYS』
 

neurowear.netが『脳派で動く猫耳』アクセサリーを開発

 
2012 アニメ『あっちこっち』
*漫符としての猫耳が多用されている。
2013  
2014  
2015