『カポーティ短編集』 トルーマン・カポーティ/河野一郎編訳

人に『好きな小説家は?』と聞かれたら、たいていカポーティの名前を挙げます。『ティファニーで朝食を』が映画化されてて有名なので、小説をよく知らない人とでもなんとか話のネタにできたりしますし。
本当はジェイムズ・ティプトリー・ジュニアとかコードウェイナー・スミスが好きです、と答えたいところなのですが、アレな世界の作家なので話のネタにならないですしねえ。

カポーティといえば『ティファニーで朝食を』も心のバイブルではあるんですが、幻想的な短編、例えば『ミリアム』や『夜の樹』などがより好みだったりします。

この短編集で一番良かったのは猫に関係した不思議な話『窓辺の灯』。ラストの光景を恐い・異常と見るか、幻想的と見るかで、かなり読後感が変わってきます。
カポーティ短篇集 (ちくま文庫)
カポーティ短篇集 (ちくま文庫)

投稿者: shirone_koma

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