なんだか鬱になるような展開の近未来SFばかり集められた短編集(脳をいじくられたりとか、狂信的科学者がウイルス兵器をばらまいたりとか)。
一番インパクトが強かったのは表題作『しあわせの理由』でした。ウイルス治療の副作用で『しあわせ』を感じる脳内物質ロイエンケファリンの受容体を破壊されてしまい、不幸しか感じることのできなくなった少年が、人工脳神経によって再び幸せを取り戻すまでの物語。脳のある機能が一部分だけ壊れてしまうというのも怖いですね。ラストのモノローグが結構いいです。
なんだか鬱になるような展開の近未来SFばかり集められた短編集(脳をいじくられたりとか、狂信的科学者がウイルス兵器をばらまいたりとか)。
一番インパクトが強かったのは表題作『しあわせの理由』でした。ウイルス治療の副作用で『しあわせ』を感じる脳内物質ロイエンケファリンの受容体を破壊されてしまい、不幸しか感じることのできなくなった少年が、人工脳神経によって再び幸せを取り戻すまでの物語。脳のある機能が一部分だけ壊れてしまうというのも怖いですね。ラストのモノローグが結構いいです。