『ムジカ・マキーナ』 高野史緒

第6回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作で、実質作者のデビュー作ですね。高野氏の作品はSFマガジンや異形コレクションの短編をいくつか読んではいるのですが、長編を読むのは初めてです。 19世紀の欧州の音楽界の状況を下地 […]

『Self-Refernce ENGINE』 円城塔

以前、『虚構機関』に収録されていた『パリンプセスト』を読んで結構気に入っていた作者の長編です。 <イベント>という現象が起きて以来、過去も未来も現在もめちゃくちゃになった時間軸の狂った世界で、みんなあまり深刻にならず、わ […]

『いっしょに生きよう』(SFマガジン『創刊50周年記念特大号』所収) ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア

『たったひとつの冴えたやり方』にも出てきたような、知性をもった異星の共生生物と、惑星探索に訪れた人間たちとの交流を描いたお話。ティプトリー作品にありがちな毒はあまり無くて、素直な希望に溢れたストーリーが展開します。 ちょ […]