『青い蛇』とセットになっている短編集。こちらに収録されている短編ははっきりした傾向があって、生者が知らずに死者と交わってしまう、というタイプの怪談話が多いです。とはいえ、この作者の持ち味である物語の定型を外したような奇妙 […]
カテゴリー: 幻想・ホラー
『鼻』 曽根圭介
第14回日本ホラー小説大賞・短編賞受賞作。 昔の日本SFを思い起こさせる、という感想がよく見られますが、確かに筒井康隆の昔の短編っぽい作品で、あんまりホラーという感じじゃありませんでした。 とはいえ、読んでいて愉しい作品 […]
『青い蛇 十六の不気味な物語』 トーマス・オーウェン
確かにホラーとはちょっと違う〝不気味な物語〟が収録された作品集。何が不気味かというと、物語の展開が定型を大幅に外れて不自然だったり、結末に納得できる理由が無かったりする所。 例えば表題作『青い蛇』は……。 額縁の中の絵と […]